プロフィール
名前: 山田 康博 または、マジック・コンシェルジュ「スペンサートリックス」
肩書:株式会社イシキスト 代表取締役

ただ、大学を出てマジシャンになったわけではなく、そこから12年間、金融機関に勤めることになります。
そこでは「営業」に苦手意識があり、特に「新規先営業」と「融資営業」が大嫌いでした。
お客様に融資を勧めることに恐怖を感じ、結果的に成績も上がらず、どちらかというと「落ちこぼれ銀行員」でした。ステップアップのためと「受けさせられる」研修も大嫌いでした。
ただ、なぜだか「個人年金」や「カード契約」などある種の商品の営業ではトップの契約成績を獲ったりと、かなり偏った職員でした。
実際のところ、「金融機関は自分に向いていない」と思いながらも、社会的な価値観に縛られて11年間も勤め続けていました。
そんなある日、以前一緒に働いたことのある支店長が急死したとの連絡を受け、人生観が変わるほどのショックを受けました。
その方は普段から驚くほどパワフルで、逆境のときも豪快な笑い声で店の皆をけん引して乗り切っていくような人でした。
そんな方が仕事中に亡くなったという事実に直面し、お葬式に参列しながら「自分が本当にやりたいことが何なのか」という問題と改めて正面から向き合いました。
そこで出てきたのが「長年続けているマジックや心理学に関わる仕事がしたい!」という強い欲求でした。
そこで、1年後に金融機関を辞めて独立することを心に決め、その目標に向かって計画を立て始めました。
収入やリスクなど詳細まで検討し、自分がその仕事で生活をするところをありありとイメージし続けました。そうして1年後、金融機関に辞表を出しました。
プロマジシャンとして独立したものの、コネなどはなく、自分で営業して仕事をとってくるしかありません。自分から世界に発信しなければ、存在しないのと同じことになってしまいます。
もちろん、待っていても仕事は来ません。独立して半年は毎日何件もひたすら市内のホテルや式場、テレビ局などを回り、営業しました。
ある日は駅前や大通りなどの中心街を歩き回って飛び込み営業、次の日は中心街以外を車で回って広範囲で飛び込み営業といった感じです。
最初は反応も悪く、担当の責任者をお願いしても会ってすらもらえないこともしばしばありました。
毎日飛び込み営業や電話営業を繰り返すうちに、金融機関時代になぜか契約トップになったことを思い出しました。
融資や新規先営業は苦手だったのに、ある種の商品ではトップ成績が残せたのはなぜなのだろう。
そう思い返すうちに、営業のときの自分の意識の違いや、そこからくるアプローチの違いに気づきました。
さらに、それまで興味があって学んできた心理学や脳科学をベースに具体的に分析していくと、営業に強力な効果があるいくつかの要素が明らかになりました。
それから、それらの要素を意識して戦略的に営業を行ったところ、徐々に大口の契約が決まり始め、メディア出演なども増えるなど、目に見える結果が出始めました。
その後も実践と分析を繰り返し、心理学や脳科学で今まで知識として学んできたものに具体的に当てはめていくことで、初対面のお客様の信頼を得る方法や自分(の商品)を効果的にプレゼンする方法、契約をクロージングする方法など体系的にとらえてまとめ上げることができました。
これらの内容はシンプルで再現性の高いある種「マニュアル的」な内容なので、「業種の違う第三者が学んだとしても効果を出せるコンテンツが作れる」と感じたため、研修やセミナーのプログラムとして完成させようと具体的に動き始め、自分の営業で実践しながら一つ一つ組み上げていきました。
研修・セミナーという形にすることを考えたとき、自分が金融機関時代に義務感だけで受けていたような受動的なスタイルには決してしたくありませんでした。
プロマジシャンという「プレゼンテーションのプロ」だからこその、受講者が興味を持って能動的に受講できる今までにないスタイルを作ろうと決意しました。その完成形が本プログラムです。
経歴・資格:2003年4月〜2015年3月まで金融機関勤務。
恩師の急死をきっかけに2015年4月にプロマジシャン/潜在意識セミナー講師として独立。
2017年4月「PMコンサルティング株式会社」設立、代表取締役就任。
2018年「株式会社イシキスト」に社名変更。